
巧みな説明
ほんのタイトル通りのテーマを解説しています。これ以上の説明は考えられないな。物理学に興味を持っている人は、興奮しながら読んじゃうと思います。身の回りの普通の自然の様子に興味を持っている人なら、自然を探求して行くことが楽しいことだと言うことを感じ取ってくれると思います。物理学を勉強している人や、自分の専門を一般の人に説明しなければならない人には、必読ですね。

部分反射は不思議なことだったのだ
この本は4日間にわたる一般向け講演の記録に基づいて書かれたものです。1日目は「部分反射」の話からはじまります。ガラスの表面に光が当たるとき、光の一部が表面を通過し一部が反射する現象です。かのニュートンは光の粒子説を唱えましたが、波動説が競合していました。そしてマクスウェルの理論によって波動説が最終的に勝利したかに見えました。ところが20世紀に入って量子論が誕生し、ある意味で粒子説が復活しました。光は光子という「粒」の集まりだと言うのです。すると部分反射について、既にニュートンが悩まされていた問題に再び悩まされることになります。個々の「粒」は、ガラスの中に入ってゆくのかそれとも反射するのかを、どうやって「決心」するのか。。。本書では「粒」をめぐる様々な現象が「演算を持つ矢印」によって魔法のように見事に説明されてゆきます。複素数を知っているほうが分かりやすいとは思いますが、知らなくても十分理解できます。知的冒険の旅へ、装備なしの手ぶらで出発できます。

少し高いけど,絶対お勧め!
ファインマンの本はどれも彼らしさが感じられる個性的な名著だと言われます.この本も間違いなくいい本で,彼の物理感が伝わってきます.ファインマン物理学Ⅱ(光・物質・波動)と併せて読むともっといいと思います.光に対する理解,電子(物質)と光の相互作用に対する彼の考え方が伝わってきます.次第に量子電磁力学に対する彼の物理へ引き込まれていくと思います.更には,量子電磁力学を雛型とした量子色力学へ入っていきます.この本とファインマン物理学Ⅱは径路積分の理解にも役立つと思います.