
9条を活かせる民度を、世論は持っているか?
「戦争体験をした人でも、最前線や空襲で恐ろしさや悲惨さを身近に感じた人と、そうでない人では、憲法改正の温度差は異なる。(戦争を、現実の危険と結びつけられる想像力を持った人が、改憲に反対している。)」半籐一利
「(国家戸締り論に対して)鍵をいくら厳重にしても、周辺国に不安を与えない。(他国を暴漢に例えた話に対して)両国関係悪化の時期もなく、突然襲い掛かってくる国はないし、襲われたら暴漢だけでなくその家も家族も殺すのか?」永井愛
「国連軍の一員としての外交特権も、米軍の指揮下に入ってのイラク暫定政府との特権の約束もなく行かされた自衛隊員は、ゲリラ部隊同然で、イラク人を撃ったり犯罪に巻き込まれれば、現地の警察に捕まったかもしれないが、事前にそんな審議は国会でもなかった。」
伊勢崎賢治
これらの言葉が、心に残った本だった。
「憲法や戦争を扱った(雑誌『広告批評』の)号は売り上げが落ちる。発信者が受け手に届く言葉をまだ見つけてないから。(天野祐吉)」と言うが、政治に興味を持たず、劇場型政治にいともたやすく感情的にコントロールされる世論に、“届き、考えさせる言葉”なるものはあるのだろうか?
半籐氏の言うように、自らの血を流す場に立たなければ理解できないとしたら、何と哀しい事かと嘆いてしまう。

オリンピック中にロシアは近隣の国に攻め入り中国は少数民族虐殺してて韓国は領土侵略中
昔々、狼たちが、羊たちにこんなことを言った。
「君たちと我々の間に、恐怖と殺戮が、蔓延しているのは何故か。
それは皆、犬どものせいなのだ。
なぜなら、我々が、君たちに近づこうものなら、犬どもは、我々に襲いかかって来る。
我々が君たちに何かしたとでも言うのか?」
狼たちは、更に続けた。
「もし、君たちが、奴らを追い払ってくれるなら、我々と君たちの間には、
和解と平和の協定が、すぐにでも、結ばれるだろう。」
羊たちは、条理をわきまえぬ者たちばかりだったので、狼に簡単に欺かれ、犬たちを追い払ってしまった。
そして、守りのなくなった羊たちは、狼たちに、殺戮の限りを尽くされた。
――イソップ童話「狼たちと羊たち」
「今、世界各国はみな親しく交わっているように見えるが、それは全く表面的なことで、
本当のところは弱肉強食であり、大国が小国を侮るというのが実情である。
例えば国際法というものがあっても、それは大国の都合で存在するものであり、
自国の都合のいいときには国際法をふりまわし、
自国に都合が悪くなるときには軍事を用いる。小国は実に哀れである。
国際法の条文を一生懸命に勉強し、他国に害を与えること無く自国の権利を守ろうとしても、
大国というものは国際法を破る時には容赦なく破る。」
ドイツ〔プロイセン〕首相・ビスマルクが大久保利通らに語った言葉。参考文献・『米欧回覧実記』

やはり9条は誇れる宝だと思う
本書では、憲法9条について,各界の方々がインタビューでその護持を訴えている.
新藤兼人氏の、家庭を破壊する戦争という意見には真実がある.彼が属した30歳を越えて召集された者ばかりの部隊では,100人のうち94人が戦死している.それもくじ引きで各地に出撃命令が出て死んでいく.彼ら一人一人には立派な家庭があったにもかかわらず,勝算なき闘いに消耗する駒として消えていく.そんな経験をした終戦直後において,たとえ押し付けであったにせよ,多くの国民はこの憲法を歓迎したのは,まぎれもない.押し付けと決めて掛かる前に,それによって得られたベネフィットを考えるべきである.天野祐吉氏がいうように,国のコピーとして戦争放棄ほど世界に共感を持って迎えられるものはない.