
純愛とは何か…
書簡体(手紙風に書かれた)小説です。
なので主人公の感情がとてもよく描写されていて、
読んでいて小説の中に引き込まれる感じになりました。
主人公のロッテに対する尋常じゃない恋愛感情(現代ならストーカーとなり得る程の)…
しかし『死ぬほど愛す』という事はそれほどまでに罪なのか、
それとも潔癖なまでに純粋な愛なのか…
昔も今も“純愛”というモノに色々と考えさせられる作品だと思います。

若きウェルテルの悩み
心の病やストーカーといった言葉がなかった時代ですよね。
2世紀も前の時代なのに人間は今と変わらないんだなぁと思いました。
とにかくみんながかわいそうでした。
人間という悲しい生き物に涙を流しました。

なんという……
凄まじさ。
いや、内容自体は、それほど衝撃的だとは思わないんだけれど。
やはり、言葉の力。
一つ一つの言葉に、ぎっしりと血が通っている。
だから、熱く、深く、重く、響いてくる。
ウェルテルの衝動は、今になって冷静に考えれば、私には理解できないものだ。
しかし作品の力は凄まじく、読者は、頭から足の先までズルッと引っ張り込まれ、
いったん中に入ってしまうと、そこから抜け出すことは許されない。
それが、心地よいのだ。有機的に迫ってくる言葉の渦が。
その瞬間に、読者はウェルテルのすべてを共有する。いや、共有させられるというべきか。
なぜゲーテは、偉大なのか。
知識として理解するのも悪くはないが、直に接することで、本当の理解が得られるのだろう。

恋愛とは・・
若きウェルテルの悩みを多感な15歳の頃に読んで、2年間ほどずっと愛読していました。最後にこの小説を読んで自殺をする読者が出ないように警告するようなあとがきもあり、当時に物凄い影響力があったことを思わせます。私個人は人妻に恋した経験こそありませんが、20代くらいまではこのウェルテルの悩みに痛いほど共感し、切なさに胸が締め付けられる思いがしたのを覚えていますが、今現在、恋することと愛することの境界線が自分の中に消えつつあるのを感じながら、恋愛に苦しむことはこれから先はもうないであろうと感じるのは、自分がもう「若き」人間ではないのかな?と思いつつも、相手に振り回されるのは愛ではないのではないかな?と感じてもいます。でも、ウェルテルのような純粋な恋愛の気持ちだけはいつまでも持ち続けていたいと思います。

恐るべし
20代に読み、思うところあって再読。恐るべき破壊力を秘めた作品であることを再確認した。自分の胸の中にウェルテルの胸が飛び込んできたかのように生々しく伝わってくる。高鳴り、締め付け、ジリジリと焼け焦げる苛立ち、貫く痛み、深い落ち込み、絶望――すべてが脈打っている。恋愛は狂気であるという真実を味わわせてくれる名作。