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浄土三部経〈上〉無量寿経 (岩波文庫)

浄土三部経〈上〉無量寿経 (岩波文庫)
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発売日:1990-08
ランキング:51578
おすすめ度:5.0 | レビュー数:3
おすすめ度:5念仏の原点であるがその神話的記述に込められた深い哲理は?
念仏三宗である浄土宗、時宗では阿弥陀仏の前身たる法蔵菩薩の無上の悟りと衆生の救済の誓いたる部分が四誓偈として日常勤行経典として朝晩読まれ、真宗では同じ物が重誓偈として読まれる。特に阿弥陀仏の信心による救済を説ける事で真宗で最も重視される。その救済と信仰の深い哲理は親鸞の著作に表れる。しかし浄土三部経を中心とする念仏そのものは日連宗を除いた全宗派に広がり中国や朝鮮仏教でも称えらたり修行に使われる普遍的なものである。
おすすめ度:5弥陀の四十八願
無量寿経(大無量寿経)は浄土真宗の根本経典とされ、「教行信証」の「教」の巻には「それ真実の教をあらはさば、すなはち大無量寿経これなり」と宣言されている。この経典の特徴は阿弥陀如来の前身である法蔵菩薩が世自在王仏に接して感動し、48の誓願(本願)を立て、五劫というとてつもない長い間の修行の結果成仏し、極楽浄土を建立するという物語である。ところがサンスクリット本からの翻訳では本願は47しかなく、第35願に到ってはサンスクリット本とチベット本の誓願が食い違っているので併記されている。また浄土真宗で最重視される第18願は19番目に記されている。いろんな写本が出回っていたことがよく分かり、興味深い。中村元先生を筆頭とする東大印哲グループの翻訳は流麗で読みやすい。
おすすめ度:5浄土信仰の根本経典 『無量寿経』 を納める
浄土信仰は、インド北部から中央アジア辺りで発生したと想定される他力本願の大乗仏教思想である。この岩波の上下巻は、浄土信仰の3つの根本経典である『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の梵語原典からの日本語訳、漢訳経典と書き下し文を納める根本資料。翻訳にあたってはチベット訳経典も参照されている。ただし『観無量寿経』の梵語原典が発見されていないので、これだけは漢訳経典と書き下し文、そして漢訳からの日本語訳が納められている。『無量寿経』は昔ある国の王様が仏心に目覚め、出家して法蔵菩薩となり、四十八の「願」を立てて修行し、ついに悟りをひらき阿弥陀如来となることが釈迦の説法の形で物語られる。『観無量寿経』は古代インドのマガダ国の宮廷で王子が悪友に唆されて父と母后を幽閉した事件を背景として、牢獄に閉じ込められてしまった母后の懇願を受けて、釈迦が阿弥陀如来への絶対帰依と極楽浄土の世界のありさまを説く。『阿弥陀経』は短い経典で、阿弥陀如来に帰依することによって全ての人が救われ、極楽浄土に行けることが約束されていると釈迦が弟子達にひたすら説くという内容である。上巻は三経のなかでもっとも大部の『無量寿経』を納める。
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