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名画を見る眼 (岩波新書)

名画を見る眼 (岩波新書)
発送:通常24時間以内に発送
発売日:1969-10
ランキング:135160
おすすめ度:4.5 | レビュー数:8
おすすめ度:5美術の講義を受けられる貴重な本
取り上げられている画家の数は15人、 どの画家も教科書に載っている有名な人ばかりである。 しかし、これだけの解説を聞いたことはないだろう。 たとえば、ボッティチェリの「春」。 大変有名な作品だが、これまではルネサンス美術にありがちな ヴィーナスのような女性が並んでいるという印象しかなかった。 しかし、この作品はしっかりとした主題を持っており、 描かれているそれぞれの女性には役割が与えられている。 また、各作品はほぼ年代順に並べられており、 歴史的背景も書かれているので、とても勉強になる。 社会人になると、美術史や絵画論に関する講義を受ける機会は ほとんどないといってよいだけに、貴重な本である。 すべての絵は白黒だが、ネットで調べればどれも詳細なカラーの絵を取り出すことができる。 見るから観るへ変化できそうな一冊。
おすすめ度:5名画の所以
本書では名画の見どころとその解釈を助ける知識とが平易にしかも的確に理解できるように書かれている。例えばルネサンスの大家でありながら故意に遠近法を避け、九人の登場人物を平面に羅列したボッティチェッリの春。それぞれの人物が持つ意味合いや、ゼフュロスに抱かれたクロリスがその隣のフローラと同一人物であることなどが説明されていく。彼が描きたかったのは現世的な臨場感ではなく、まさに絵画の世界だったのだ。また著者が指摘するように、この手法では油彩ではなく、彼が用いたテンペラがその効果を最高度に発揮している。一見ボッティチェッリはその時代の新しい芸術的動向から取り残された、時代遅れの画家に見えるかもしれないが、事実は絵画たるものの何かを熟知していた数少ない画家の一人だった。
おすすめ度:5西洋絵画を知るための2冊目として最適な本。
ヨーロッパ絵画に興味を持ち通史を読んだ後に、はじめて個々の作品を掘り下げて解説した本を読む人にとって最適な一冊。 扱われている作品は書名のとおり名画が多いが、ダ・ヴィンチがモナリザではなく聖アンナと聖母子、レンブラントが夜警ではなくフローラが取り上げられているところなどは著者のセンスが感じられ好感がもてる。本書が出版されてから約40年が経つが内容にまったく古さを感じさせないところがすばらしい。本書で取り上げられた作品を見る人は本書での予習が必須だと思います。また、各作品のうちで興味のある絵から読んでいって鑑賞する作品のレパートリーを広げるも良いでしょう。とても読みやすい本で初心者に絶対お勧めの一冊です。 なお、本書と似た構成で翻訳が高階さんのケネス・クラーク著の「絵画の見かた」(ISBN-13:978-4560073667)という本もあるが、こちらは原文自体の文章が読みにくいのでお勧めできません。
おすすめ度:4参考になります。
教科書に出てくる画家たちが、どのような流れでそれぞれの絵画を描き出したのか。 画家たちが生きた時代背景と、先代から引き継がれた技術・技法・思想がどのように絡み合い、変化していったのかが解かり易く解説してある。 難点は、紹介されている作品がカラーでないこと。 初級者にはあり難い1冊です。
おすすめ度:5判り易くて勉強になる
革命的肖像画は、レンブラントではなくて、ファン・アイクが元祖だと理解出来た。 デューラーの手先の器用さが理解出来た。 ベラスケスは、絶対色感を持っていた天才だったと理解出来た。 筆触が凄いのだ。 印象派の色彩分割に相当する凄いタッチで描かれているのだ。 印象派の絵画は拡大すると、形態が消え、単なる色の点の集りになるものがあるが、 ベラスケスの絵も実は、薄いかすれた乱暴に塗りたくっただけの絵具の集合に分割してしまうのだ。 光学知識で計算して描いた印象派の努力は、 200年前にベラスケスがいとも簡単に実現していたのだ。 本物の天才の画家は、スペインにしか生まれなかったのですぜ!(藁 世界一の美術館プラド美術館の一番人気のゴヤの裸体画は、 「着衣のマハ」とセットで考えるべきという高階大先生の論はもっともだが、 ゴヤが世界一だという事に異論はないが、 ゴヤのベスト3は「わが子を喰らうサトリュヌス」「砂に埋れる犬」「世界征服を企む悪のナポレオン軍」だと思う。(←タイトルを勝手に変えるな藁 ゴヤの代名詞ネタに、 「残酷なまでに厳しい人生の観察者」 「美しいものに憧れる抒情詩人ではなくて、逃れ難い人間の運命を見つめる予言者」 を追加(ってどこにだよ藁) マネはその名の通り真似王だったと理解出来た。
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