
昔懐かしい活版印刷
実家が印刷屋だったので、活字を戻したり、校正をしたりしたので、とても懐かしくy無ことができました。昔懐かしい活版印刷を、コンピュータが普及した現代の子供たちに伝えてくれる良い本だと思います。
機械や作業風景の写真など貴重な資料も多く、新書版にまとまっているのが素晴らしい。

印刷って、どうなっているの?
実はすぐれた本がけっこうある、岩波ジュニア新書。この本は2003年、とつい最近でた、オールカラーのきれいな新書である。凸版印刷の印刷博物館を紹介しつつ、本と印刷の歴史(グーテンベルグの活版印刷など)を概観し、ついで現代の印刷・本づくりの様子を実際の印刷会社・製本会社のもようをまじえつつ解説する。ジュニア新書なので、文体は易しいけれども、内容はけっこう本格的だ。活字の鋳造の仕方から、最新の技術までまんべんなく解説しており、書誌学を学ぶ人にも有益かと思う。印刷業は、どんなに機械化、デジタル化しても、最後は職人技なのだという。(インクの調整など)最近は、自宅でPCでさーっと印刷している時代だから、本づくりも難なく行われていると思っていたが、思いのほか大変なようだ。カラーで楽しく読める本。ただし、けっこう踏み込んだ内容まで書かれており、書誌学の知識がごくわずかしかない私は現代の印刷に関するパートを途中からフォローできなくなってしまった。用語を知らないと少し難しい。

「ジュニア」 でなくても、オススメ!
本書は(Ⅰ)本と印刷の歴史(Ⅱ)現代の印刷(Ⅲ)製本の仕事という3つの話題を、やさしく、かつポイントを押さえて解説しています。(Ⅰ)では、東京飯田橋にある「凸版印刷印刷博物館」の常設展示の内容を中心に、活版(可動活字)印刷の誕生からデジタル写植が活字にとってかわるまでの『本と印刷の歴史』を概観します。(Ⅱ)は、『印刷』の歴史(活字からDTPまで)を(Ⅰ)よりも少々掘り下げて解説するとともに、現代の印刷のしくみについて解説しています。(Ⅲ)では、実際の製本の工程を、製本工場の方へのインタビューを交えながら紹介しています。本の中で製本工場見学…といったところでしょうか。いずれも、多くのカラー図版が理解を後押ししてくれるでしょう。また、本文を補完するコラムが「かゆいところに手が届く」という具合で、キラリと光ります。「ジュニア」新書だからと侮るなかれ、大人の好奇心をも充分に満たし、また、触発してくれるオススメの一冊です。