
知の構築美を感じる
久々に読んでみたが、内容をすっかり忘れていたために、新鮮に読めた。
原題は、「tenlittlleniggers」であることからもわかるように、実質的な登場人物は10人である。彼らが島に隔離され、迫り来る恐怖と良心との葛藤の中、独りずつ死んでいき、最後は誰もいなくなる。ただ、最後の一人が死んでも、その後のロンドン警視庁の調査でも真相はわからない。謎は意外な形で解答が示される。
推理小説としての構成は抜群であるが、現実に起こりうるかという点で、リアリティー重視派には不向きであろう。好き嫌いが分かれるかもしれない。

傑作
さすがクリスティ、プロットがすばらしいです。クローズドサークルの原点に触れたいのであれば一読の価値はあります。
しかし、二つ難点があります。一つは、第三者である語り手(ストーリーテラー)が登場人物をファミリーネームで語ったり、ファーストネームで語ったり、あるいはフルネームで語ったり、呼称方法をコロコロと変えるので、それが頭を混乱させることです。もちろん、呼称方法がストーリーに関係しているのであれば文句はありませんが、ほとんど関係がないのです。いちいち「○○って誰のことだ?....ああ、そういえば○○は○○氏のファーストネームだったか」と思い出さないといけないのが煩わしかったです(この呼称方法は原書でも同じなのでしょうか?)
もう一つは、トリックに些か無理があることです。ネタバレになるといけないのでアバウトに言いますが「ああなる保証はなかっただろう、もしああなっていなければ童謡に沿った完全犯罪は無理だったはず」と思われる点がありました。
あとこれは難点とは関係ありませんが、アンソニー・マーストンとトニー・マーストン、どちらが本当の名前だったのでしょうか.....未だ謎です

20年目の真実
初めてこの作品を読んだのは、私の中で第一次クリスティー・ブームだった中学生の時。
実は、読み終わっても誰が犯人かさっぱり解らなかったのでした(焦)。
ただ「怖い」という印象だけが強烈に残り、
自分だけが怖いのは理不尽と父に無理やり読ませた記憶があります。
あれから20年…第二次ブームを迎え新訳が出たので改めて読んでみたところ、
怖さよりも見事なトリックへの感動が先に立ちました。
やっと目の前の霧が晴れたという感じです。
犯人が解ったうえで周到に散りばめられていたプロットを再確認したくなり
すぐに読み直した次第です。
そして完璧なアリバイにまた感動。是非読んでみて下さい。きっと再読したくなります。

文句なし!
文句なし、クリスティの最高傑作。
「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくらなんでも」ぶりに気がつくのは、読んでしばらくたってから。
何回も映画になってるし、パターンとしても「エイリアン」、「惑星からの物体X」他いろいろ使われてるのは、この小説の構造が、原初的なサスペンス構造を持っているからでしょう。
この作品が「読書の入り口」である若い人は、幸せな読書人生を送れると思いますよ。

初めてミステリ小説を読みました
初めてミステリ小説を読みました、すごく読みやすかったです
話の内容に無駄がなく次々に事件が起こり、オーエンにみんなが追い込まれていく
最後の一人が不思議な死に方をして「えっ、終わり?」と思いますが
最後の後日談みたいなのでちゃんと説明してありスッキリします
犯人が誰か分かってからまた始めから読み直すと
違った面白さがあるのがミステリ小説ですね