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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
Leslie Dendy(原著), Mel Boring(原著), C.B. Mordan(原著), 梶山 あゆみ(翻訳)
価格:¥ 1,995もっと安いお店をチェック
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発売日:2007-02
ランキング:97948
おすすめ度:5.0 | レビュー数:12
おすすめ度:5命を賭けた(実際に命を落とした人もいる)自己実験、10の物語。ちょっとまねできないことした、凄い人たちです
十八世紀後半〜二十世紀にかけて、人間である自分を実験台にして危険な実験を行い、後世の研究に寄与することになった10の自己実験を紹介していく一冊。 10の章の内容は、次のとおり(「訳者あとがき」より) 第1章人間はどれくらい高温の空気に耐えられるのか。限界に挑んだジョージ・フォーダイスたちの物語 第2章食べ物はどうやって消化されるのか。それを解明するため、涙ぐましい実験を続けたラザロ・スパランツァーニの物語 第3章患者に痛みを感じさせずに抜歯や手術を行ないたい。麻酔法の発見に挑んだホレス・ウェルズとトマス・モートンの物語 第4章ペルー特有の原因不明の熱病。その謎を少しでも解き明かそうと、自分の体に菌を感染させた若き医学生、ダニエル・カリオンの物語 第5章黄熱病の感染の仕組みを解明すべく、自ら実験台になったジェシー・ラジアと、徹底した実験を通じて黄熱病対策の確立に貢献した黄熱病委員会の物語 第6章ラジウムの研究を通じて放射線療法への道を開いたキュリー夫妻の物語 第7章炭坑、海底、高山など、特殊な環境で働く人々が安全に呼吸できるようにしたい。そのために何十年も危険な空気を吸い続けたホールデーン親子の物語 第8章自分の体で、世界で初めて心臓カテーテル法を成功させたヴェルナー・フォルスマンの物語 第9章航空機事故などの非常時に、パイロットはどれくらいの減速の衝撃に耐えられるのか。スピードと減速Gの限界に挑戦したジョン・ポール・スタップの物語 第10章隔離された環境下では、人間にどんな変化が生じるのか。それを調べるため、洞窟に長期間、ひとりでこもったステファニア・フォリーニの物語 読んでて、こう、まるで自分が被験者になったような錯覚にとらわれました。胃袋がでんぐりかえる気がしたり、異常に熱っぽくなった気がしたり、凄い風圧にさらされている気がしたり・・・。異様にスリリングで、断崖絶壁に立っているような、めまいにも似た感覚を味わいましたね。物語の主役たちに感情移入しすぎたせいかな。ちょっと気分が悪くなりましたけど(汗) 「訳者あとがき」で、<良い子はけっしてまねしないように>と書いてあったけれど、良い子じゃないけどまねなんかするもんか!って思った(キッパリ)
おすすめ度:5役に立つ人体実験
この世の中 「何でこんなことができるの?」 という類のものが多くある。 ちょっと考えただけでも、 ・なんで飛行機ってとぶんだ? ・なんで臓器なんてものを移植できるんだ?? 当然、元はできなかったものがある時点から実現している。 ライト兄弟は1903年12月17日、人類初の飛行機による有人動力飛行に成功。 臓器移植は1936年にヒト間ではじめて行われた。 いずれもそれらの実現に向け、多くの実験と失敗が繰り返されてきた。 この本は科学者たちが自分の体を使い、 命がけの実験をしてきたという記録である。 例えば「袋も骨も筒も飲み込んだ男」として、 イタリア人科学者ラザロ・スパランツァーニが取り上げられている。 消化を研究すべく、布を飲み、木の筒を飲んだ。 自らの興味が強かっただろうが、人のためになろうという強い意志もあった。 ところ変わって、現代の政治家ってぇのはナンなんだ。 汚職、贈収賄、媚び諂い。 この本に出てくる科学者は、自らに痛みを強いて、他人を助けた。 方や今の政治家は、他人に痛みを強いて、自らを助く。 あぁ、なさけない。
おすすめ度:5自分を実験台にする科学者の崇高さとは・・
あまりにも衝撃的な表紙の絵を見ると、内容に不真面目さがあるのではないかと疑ってしまいますが、 サブタイトル「命がけの科学者列伝」とあるように、科学的視点から非常に重要である真実の 探求のために、科学者が結果として自分を実験の被検体として用いなければならなかった状況と その時代背景、世間からの要求、本人の欲求など様々な側面から事例検討されています。 古くは18世紀からの研究〜1980年代の話まで10例があります。驚くことに、この本に 挙げられている内容は、数ある科学者自身が実験台となった科学実験の中でも代表的なものだけであり、 その他にも数多くの検討がされていた(現代でもされている)ことがあとがきに述べられています。 動物で代用が効かず、他人へ被害を及ぼすことはできず、しかしながら自分の信念を曲げて 確認しないという選択を取らないで果敢にも自分の命を賭してまでも科学的な真実を探求した 科学者の崇高さに感動しました。 現代の数多くの科学的知見の中にも自分を実験台とした例(寄生虫を自分の体内に導入するなど)が、 奇異な例として挙げられていますが、科学者の目から見ると、真実探求のためには避けられなかった 選択であることも、すべてがそうであるとは言い切れませんが、本書を読むことにより 理解できる気がしました。
おすすめ度:4すごい科学者がこんなにいるのだ
評者は以前、ある薬科大学に所用で入ったことがある。マウスの塚があった。特に医学のためと称して、たくさんのマウスが実験のために命をおとしていることは、なんとなくわかっていた。ただ、薬や病気は最終的に人間が行わなければならず、誰かが必ず人体実験をやってきた。その列伝が書かれていた。本書60ページにある、ペルーいぼ病に自らかかってみて、死んでしまう人のことが非常に生々しく、印象的だった。病気にかかって弱っていく様が克明に記録されている。研究者は物事の発生から消滅までの一連の出来事をきちんと記録していく、というのが仕事なのかと再認識させられた。限界を見たい、というのがそもそものはじまりだ、ということにも気付いた。
おすすめ度:5我が人生にエッセンスを
この本は科学者が自らの命と引き換えに、さまざまな偉業を成し遂げた記録である。 もしかりに偉業にならなければ、ただの物好きで終わってしまったのかもしれない。 でも私がここから読み取ったものは、 誰にでも興味や、心奪われるものがあればこそ、人生は豊かになっていくのではないだろうかと勝手にここに載っている人達の発見する幸福感を一緒に味わったような気がした。 病気の人や、悩みがある人とか、普通なら「なぜ自分だけが」とか とかくダークな感情に流されやすいが、 この本を読むと自分にしか出来ない事があるのではないか、自分だからこそわかる事が あるのではないかと、ちょっと視点を変えるだけで 人生に豊かさを求められるのではないかと思える。 みんな日常的に「大好きなチョコを食べると幸せな気分」とか 「この枕だと安眠出来る」とか日々自分の体で実験しているのである。 本の方たちは素晴らしい方ばかりだが、 そんな感情も芽生えさせてくれた一冊となりました。
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