
値段以上に良くできた本
まず、この内容の書籍が1000円であることに驚かされる。
見開きごとに解説と地図がセットになって読み解いていく体裁をとっており、2色刷りが若干残念ではあるが内容の豊富さを考慮するとお買い得であると言える。
京都盆地が湖であった太古から現代に至るまで、日本史の中心であり続けた京都を、歴史の1ページごとに丁寧に解説している。古代の都から安倍清明、三大葬送地、西国三十三所、京都七口、東山三十六峯、伝統産業、京野菜、大火と地震、太秦、路面電車路線図、現代の祭りにいたるまで、まさに京都特集の本でなければ読めない内容がコンパクトに一冊にまとまっている。
過去から現代の京都に興味がある向きには、無駄にはならないばかりか、歴史小説などを読み解く際にも横においておきたい書籍である。もう少し高くても良いのでカラー刷りであって欲しかったと思わせる内容。

書名に偽りなし
本書は今どきのムックには珍しく2色刷のみ。よってパッと見た目のヒキは弱いのですが、内容は非常に濃く、満足できます。これでこの値段は安い。個人的には、古代から新撰組までを時代を追って考察している(もちろん、書名の通り各ページには必ず地図が添えられています)、第一章が楽しい。その辺の情報は、このレビューの上に書いてある《エディターレビュー》と《目次》を参照されたい。同書の《まえがき》にあるとおり、漢字には適当にルビが振ってあって助かります。しかし、「宇治川」くらいは誰でも読めると思いますが…。