
家畜達の沈黙
日本においては世界=アメリカであり、政治家がよく言う「世界が汗を流している
時に日本が何もしないでいいのか!」というのはアメリカの為に金なり犠牲を
払いましょうって事なんだと内心思っていました。
結局日本は残念ながらアメリカに敗戦後、植民地化こそされませんでしたが
政治的にも経済的にもほとんどその内実は植民地化されており、アメリカの都合で
バブル崩壊・金融崩壊・郵政民営化など様々なクライシスが巻き起こされたという
筆者の説には本当に納得してしまいました。
日本の権力者よ本書を読んで目覚めてくれとしか、ただの一般市民である
私は言えない。

気軽に読めるフルフォード入門
この著者はネタの使い回しが結構多く、これまでフルフォード本を読んだ事のある読者には「またか」と感じられる内容が多い。私自身、3冊目で、1年以上間隔を空けていたが、半分くらいは以前読んだ事のあるように思う。
でも、新書版で文体も語り口調で、基礎知識も全く不要なので、最初に読むフルフォード本としてはベストかも知れない。特に98〜101ページにあるアメリカ5大メディア系列の解説はコンパクトで非常に解り易い。
ただ、「9.11テロ陰謀疑惑」にはチョットついて行けない気がする。

大学生のわが子にも読ませたい
現代社会入門とでもいうべき本。この社会をどう見るか、するどく、しかもわかりやすく書かれています。私は9.11テロ後、よく新書を読むようになりました。あのCIA・FBIを擁すアメリカがなぜ易々とテロを許したのだろうか、アメリカの戦争好きはどうしてか、米国民の思考が単純で戦争に安易に賛成してしまうのはどうしてだろう、間違ったアメリカの戦争になぜ日本政府は加担するのだろうか…。これらのことに、「アメリカ『超帝国主義』の正体」(田中宇著)、「アメリカの経済支配者たち」(広瀬隆著)、「戦争中毒」(きくちゆみ訳)、「ルポ改憲潮流」(斎藤貴男著)、そして、このフルフォード氏の本などを読んで自分なりの解答を見つけたのでした。この本の続編に当たる「解体されるニッポン」も併せて読まれるとよいでしょう。また、「暴かれた「闇の支配者」の正体」は、名著です。お勧めします。

今の日本の現状を認識するには必要な本
今の日本の現状は、竹中平蔵の政策にやられた結果であることが、その背景に色々な権力構造があることを抜きには理解しえない。私もつい最近まで、氏のような意見は、なかなか受け入れがたいものであったのですが、氏の言われていることを冷静に考えると、無視できないものがあります。表面に出ていることだけから、政治や経済を見ているだけだと、本当に騙されていることすらわからない。日本にはつい10年前までこんなに貧乏な人がいませんでした。どうしてこうなったのか、それは世界標準に(グローバルスタンダードと格好よくいわれていますが)合わせざるを得なかったからです。それは、氏が言うように、日本より悪い国を正しいと思いこまされた結果です。日本人への本当の警告だと思いました。

相変わらずの「ガイジン」本
9・11同時多発テロについて「アメリカ合衆国の陰謀説」を唱えたトンデモ本(?)の著者の本、として読んではみたが既成のマスコミ批判、語り尽くされた日本経済の危機説が蒸し返されるだけで何ら目新しさの感じられぬ、ただ以前の関連書籍を切り貼りしたかのような陳腐な説にはオリジナリティーの欠けらも見出せない。元フォーブスアジア太平洋支局長、の肩書きを誇るのも結構だがその文章にはジャーナリストとしての鋭さも慧眼も欠けらも感じられない。言っては失礼だが日本を愛する外国人(当人は日本国籍を取得した、と強調しているが)と吹聴したイザヤ・ベンダサンやポール・ボネと同じ論調の文章の羅列である。ガイジンが書いた本だから、で売れる時代はもう過ぎた、とおもうのだが。