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フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
Daniel H. Pink(原著), 池村 千秋(翻訳)
価格:¥ 2,310もっと安いお店をチェック
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発売日:2002-04
ランキング:3886
おすすめ度:4.5 | レビュー数:25
おすすめ度:5ネット社会がもたらした自営業の復活
「働き方」や「教育」、そして生活の変化を考える上で、とても貴重な1冊である。 フリーエージェントは、インターネットがもたらした自営業の増加、ネット社会によって、地域社会の復活でもある。 ダニエル・ピンクは、スピーチライターとして活躍していた時期がある人物である。 彼の社会を観る視点と、それを表現する文章力に引き込まれる。 p148〜164ベンジャミン・フランクリンの話題も出てくるのだけど、一読の価値がある。 p227億万長者に最も共通するのは、組織に雇われずに働いていることではなく、「慎重に配偶者を選んでいる」ことだった。 p306二〇世紀のはじめまで、ほとんどのアメリカ人は「読む」ことによって、独学で物事を学んでいた。文字を読めることと本を手に入れられることは、知識を得るための切符だった。それはいまも変わっていない。 パソコンの普及、ネット社会、宅配便と、個人事業の環境が整ってきた中で、ひとりで仕事ができるようになってきた。 それによって、個人の生活と社会と関わり方など、ダニエル・ピンクの「時代の先を読み、今を分析する能力」に魅せられました。
おすすめ度:4”石がなくなったから石器時代が終わったのではない”
最大の驚きは、米国社会でのフリーエージェントの推定数でした。「雇われない生き方」は米国では予兆ではなく既に現実になっているのです。 次に頭に浮かんだのが、タイトルにあげたコメントです。オイルショックの時代のアラブの大臣のコメントを知人に教えてくれました。このあとに「石油がなくなるからといって石油時代が終わることはない」と続きます。 何かが100%完全に切り替わるのではない変化。フリーエージェント社会が到来しても、正社員やパートタイマーが消えてなくなるわけではないでしょう。 私の周囲にも「フリーランス」等の呼称で仕事をしている方がいますが、冷静に知人にしめる割合を考えてみるとまだ10%程度でしょうか。その方々も、何かしら組織との取引で仕事をしていると思われるので、組織側をささえる雇用−被雇用の社会構造の基盤ががらりと変わっているわけではありません。しかし、もう少しフリーエージェントの数が増えていく余地はあるのも確かです。 では、どこまで変化するのか。変化の兆しに気がついたときに、その変化がどこまで既存の構造を変えるのか。面白いテーマです。
おすすめ度:4本当にこんな世界が来るかも知れません
全ての業界でこのようなフリーエージェント型雇用がなされることはあり得ないと思いますが、少なくともIT業界については、「個人業務委託」という形態ですでにフリーエージェント型の雇用がスタートしています。 今後さらにITが進化することによって、いわゆるホワイトカラーの多くがこのような雇用形態になることは十分あり得る話だな、と感じました。
おすすめ度:5もっと力強く生きよう
日本では会社で働かない「ニート」が社会問題になる一方で、組織の問題で自殺する人も増えている。勝ち組、ゴージャスを良いとする風潮もある。これらの前提には未だに「一流大学を卒業して一流企業に入ることが良い」とする思想がありありと残っている。個性や多様化が叫ばれながら、画一的な成功モデルが未だに存在する。おかしいだろう。矛盾が多いのに、その前提を疑うことがないのもおかしい。 この本では、会社に属さず自立して仕事をこなす人間像が描写される。組織に属し、組織への忠誠に基礎を置く縦ではなく、横へと張り巡らされた個人的ネットワークで仕事をする。その絆の根本にあるのは、「信頼」。信頼を基礎に、個人が単位としてつながりを形成する。個人は自由と自分らしさを保ちながら、仕事に責任を持つ。そして成功は、各人で定義する。だから、画一的な成功モデルは意味が無い。教育を受ける必要さえ、個人で決めたら良い。今でもフリーランサーとして生きる人もいるが、より多くの人が同様の形態で仕事をする社会を描いている。アメリカでは既に、組織に属さずに仕事をする人が増えているらしい。 もう人が決めた価値観で生きるのは止めよう。自立し、自分で決めた考えに沿って生きるのだ。勝ち組と呼ばれ、贅沢に暮らせば満足なのか?僕はそう思わなくなった。自分で決めて生きないと、死ぬときに後悔する。そんな人々にとっての、仕事を中心とした生き方のガイドである。参考になる。 2001年に書かれた本であるが、日本ではマスコミの論調は未だに20世紀を引きずっている。生まれてからずっとそんな考えに浸かってきた世代にとっては、生き難くても、それ以外の方法に気付けないのかもしれない。だったら、この本が、新たな社会との関係を気付かせてくれる契機になる。もっと読まれ良い本だ。
おすすめ度:5人生観が変わった・・・新時代の扉を開く衝撃の書です
随所で言及されて話題になっていたので、 以前から気になっていた本です。 米国を中心に丹念な取材のもと、脱工業化社会を フリーエージェントという概念で、わかりやすく説明し、 今後のトレンドというか、労働革命が進行している姿が よくわかります。 組織と個人、仕事のあり方を、テイラー主義と、オーガニゼーション マン(組織人間)(ホワイト)を原点とし、その後の産業の隆盛と 組織の肥大化が、今日のユビキタス社会、ネット社会にあわなく なっている様を克明に描き出します。 実は、毎日会社へ出勤して仕事をして、定時になったらプライベート な時間を過ごす、という、いわば多重人格的な労働者像は、歴史的 にみれば、産業革命、工業化の時代に歴史的に作られたシステムで これが昔から未来永劫あったわけではない、という、あたりまえ ですが、あまり気にすることのない、そんな話も随所に出てきます。 また、資本、土地、設備、労働、大量生産という、マルクスが唱えた ような資本主義は、IT革命の登場で、資本すら不要となったし、 設備はネットとPCがあれば、実際には、時間に縛られずに どこでも、自由に仕事ができる、というところもおもしろい。 仕事をする自由、一つの仕事をいやいややることなく、複数の 仕事を選択し、経済的自由を得る自由とリスクの話も出てきます。 とにかく、ページ数は多いですが、文章は平易で翻訳もこなれています。 これからの社会を生きるための、必読の一冊です。
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